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彼が『美月』と呼ぶのも腹立つのに
何故か、同じ工事現場の人が皆 『美月さん、おはようございます!』と言ってくるようになった
…何故だ
頭を抱えていると
七瀬が私に巻きついてきた
「あまり深く考えないで。行きたいとこ、食べたいもの 何でも言っちゃいなよ?そんなんで嫌われるなら、付き合っても上手くいかないんだから。」
……あ。
七瀬は、私がデートの事で悩んでいると勘違いしているようだ
「…うん。有難う。」
お礼を言うと、七瀬は優しく笑い 去って行った
何だかんだ、七瀬は優しい
だから、あんな素敵な旦那さんを捕まえれるんだな…
小さくため息をつき
私は仕事に戻った
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