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「さっさとタンニングローション洗い落として、ベッド行こうぜ」 藤に促されてシャワーを浴び、尚太郎は全裸のまま手を引かれてベッドルームに入った。 その部屋は、藤の体臭と同じ、甘くて落ち着きのある香りに満ちていた。どぎまぎする尚太郎に、藤はボディクリームのボトルを握らせてベッドに横になり、恥じらいもなく開脚した。 「ほら、それ使ってここほぐせ」 丸見えになった入り口を、尚太郎は目を血走らせて凝視する。他人のそんな部分をちゃんと見たのは初めてだが、汚いとは思わない。入り口周りも処理しているのか毛は一本も生えていないし、縁がピンク色で、むしろ綺麗だ。そして、自ら秘部を見せつける藤はひどく扇情的だ。 「じっと見てないで早く指つっこめよ。おまえのデカブツがちゃんと入るように拡げろ。処女だから丁寧に優しくやれよ」 「は、はい……」 尚太郎は手のひらに出したクリームを指に絡め、まず中指から、おそるおそる入り口に差し込んだ。 藤は少し顔をしかめただけで特に動じることもなく、平然と話しかけてくる。 「俺ん中どうだ? 処女だから狭いだろう」 「は、はい……」 「もっと入れろ。指の付け根までずっぽり入れていい」 「……」 「便意はないから直腸にはなんも入ってないと思うが、万一アレが指に付いても気にすんな」 「……あの、ちょっと黙っててもらえませんか」 〈ムキッ! ムキッ! ムキッ! ムキッ!〉 「大胸筋でマッスルビートを刻むのもやめてください」
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