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ようやく黙った藤の中を、クリームを塗りつけるように撫でていく。藤は平気ぶっているが、かなり狭いので、じっくり慣らさないときついだろう。
尚太郎は急き立つ欲望を必死に押さえ込み、時間をかけて指の本数を増やした。徐々に拡がって締め付けがゆるくなり、いやらしく弛緩と収縮をくりかえす柔軟な肉壁をソフトタッチでこすっていく。
「ん……っ、むずむずする」
顔を赤くして喘いだ藤の悩殺的な可愛さに、尚太郎はごくっと生唾を飲んだ。股間が張りすぎて痛い。興奮しすぎて白目をむきそうだ。だめだ。このままじゃ未使用のまま昇天する。沸点を越えたたんぱく質が白いマグマとなって吹き出てしまう。貴重なタンパク質を自爆で消費したくない。いや、タンパク質などどうでもいい。単純に藤と繋がりたい。魅惑の肛門括約筋の向こう側へダイブしたい。
「あの、藤さん、もう挿れてもいいですか?」
「……ふふ、もう我慢できねぇのか?」
「はい」
「俺の中に入りたいか?」
「はい」
「性なる角で、天元を貫きたいか」
「(よくわかりませんが、)はい」
「いいぜ、来いよ……」
許しを得たとたん、尚太郎は前のめりに身体を傾け、藤の中へ一気に自身を沈めた。
「あ……あぁ、ッ」
背中に回された藤の手に力が込められる。
尚太郎は眉根を引き絞った。
(きつ……)
だいぶ柔らかくなったのでもう大丈夫かと思ったが、いざ挿入してみるとまだきつかった。しかしそれは当然だろう。フル状態の尚太郎のものは18cmもある。しかも太くて反っている。
藤の眉根が苦しそうに寄っている。
(藤さん、やっぱり痛いのかな。抜いた方がいいかもしれない。だけど……)
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