第二章 最悪の休日

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バッ!! ス~ン 目の前の女性が、女性の背後から来た自転車にバッグをひったくられた。 「キャ!!」 尻もちをついたその女性は恐怖にかられながらも勇気を振り絞り叫んだ 「ひっ、ひったくり~~!!」 前の女が必死に叫んでいる。 ひったくりはそのまま、バッグを奪い逃走を図る。 女のバッグに入っていたのだろう?まだ空いて無いコーラの缶が転がっていた。 「ちょっと借りるよ。」 原田はコーラの缶を拾い、自転車で逃走するひったくりを必死に追い掛け、おもいっきりコーラの缶を投げた。 「ウォリャー!!」 コーラの缶は勢いよくひったくりの頭に向かい、見事に命中!!ひったくりは地面に倒れてしまった。 原田はソーッとひったくりの元に近付いてみた。 (うわっ、やべぇ!!・・・) 白目を剥いたひったくりは完全に意識が飛んでいた。 ひったくりの頭に命中したコーラは地面に落ちた衝撃により破裂し、スプリンクラーみたく高速回転しながらコーラの液体と泡を吐き出し、女の白いバッグにおもいっきりかけていた。 原田はとりあえず、白いバッグを拭いた。 だが白いバッグはコーラの茶色い染みが染み込んで中々落ちない。 (どうしよどうしよ!!あっ、とりあえずひったくりを縛るか) ひったくりを警察が来る前に逃がさないために、自分の汗吹きタオルをひったくりの両足に縛りつけ、かた結びをした。 すると・・・
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