第三章 インタビュー

3/6
前へ
/37ページ
次へ
初めて放送室へ入った原田は感動していた。 (ここで、俺はウグイス嬢やDJに名前呼ばれているのか~) 「では、始めましょうか」 美奈子は自分の椅子に座り話を切り出した。 「よろしくお願いします」 原田もDJの椅子に座った。!! 美奈子はメモとボイスレコーダーを用意し、 【月刊スワンズ一問一答】対談スタート!! 三橋「今月の月刊スワンズ一問一答ゲストはスワンズのイニングイーターこと原田智選手です。原田選手よろしくお願いいたします」 原田「よろしくお願いいたします」 三橋 「チームメイトの話ではチーム1のスタミナを誇る原田選手。そのスタミナ力はどのようにして培われたのですか?」 原田 「う~ん?二軍時代から、走らされていたって言うのが一番の理由だけど、今でも、毎朝の日課として、2~3時間、ジョギングをしてるからかな?」 三橋 「毎朝!?雨の日もやるんですか?」 原田 「うん。でも、雨の日は1時間だけだけどね。無理するのはよくないから」 三橋 「成程!!日頃の努力で培われたスタミナ力なんですね」 原田「努力って程のもんじゃないよ。中高時代、野球部と陸上部を兼部してたのと、走ることが好きだったから、その名残というかなんというか…」 三橋「陸上と野球部を兼部!?凄すぎます(笑)さて、そんな原田選手ですが、ゲンを担いだりしますか?」 原田 「あ~、やりますよ。マウンドに入る時と出る時にフェアラインを右足でまたいでます」 三橋 「へぇ~、これに気づいてる方はチーム内にはいますか?」 原田「どうだろう?自然に跨ぐように意識しているから気付いてないんじゃないかな?このゲン担ぎに気付く人がいたら多分相当のスワンズマニアだと思いますよ」 三橋「成程~、次回登板の際、ゲン担ぎにも注目ですね。さて、今、原田選手が目指している理想の投手像はなんですか?」 原田 「打たせて取る、藤崎さんみたいなテンポの良い投手になりたいですね」 三橋 「あ~、三振を取るのもかっこいいですけど、内野ゴロ等で野手にリズムをつけさせて抑えるのもかっこいいですよね!!原田選手にとってライバルはズバリ誰ですか?」 原田 「阪和パンダスの瀬川昌宏選手ですね。同じ中学で共に野球バカでしたし、僕の数少ない、親友の一人ですから」
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加