第一章 ヒーロー

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ヒーローインタビューを終えた原田はそのまま、猿江監督、木森と梶キャプテンの4人で近くの居酒屋で飲んでいた。 もちろん。今日は監督の奢りだ!!(笑) 『初完封おめでとう♪♪』 そう言って原田と乾杯する猿江監督と木森と梶は勢い良くビールを飲んでいる。 「イヤー、それにしても今日の原田の投球は最高だったな。」 「でも、今日は木森さんや梶キャプテンの好守に助けられましたけどね」 原田は苦虫を潰したような顔でフッとため息をつきビールを飲み干した。 「すいません、ビール!」 「まぁ、俺の強肩にかかればあんなの朝飯前さ。」 木森は遠慮というものを知らないのか調子に乗りケラケラと笑う。 「ば~か、今日のお前の好守は当たり前だろ!!4打数4三振なんかして!!」 すかさず、梶が木根を窘めた。 クスッと笑う原田に木森はムッとした。 「おい、テメェ、今、笑ったな!!」 「す、すいません。」 「まぁ、まぁ。木森、余り原田をいじめるなよ。お前の全打席空振りは最高だったぞ。」 猿江監督はそう言って腹を抱えて笑ったが、試合中は厳しい表情で木森の打撃不振に頭を抱えていた。 「監督、そりゃないっすよ~」 少し落ち込む木森であった。 「木森。お前は明日から7日間特打だ!!覚悟しとけよ!!」 「は~い」 その後、原田は、ワイン2杯とビール2杯を飲んで家に帰って行くのであった。
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