一生のお願い

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「時間は詩乃にあわせるからあとで連絡して。部活の邪魔してごめん、じゃあ」 「ま、待ってってば」 後ろから詩乃の焦った声がして、振り返る。 「 "一生のお願い" たまには俺のも聞いてよね」 両手を合わせてお願いのポーズをすると、目を丸くしてこっちを見てる詩乃に俺は小さく笑い返した。 ――――あれこれ考えるのはやめた。 この気持ちを、ちゃんと伝えよう。 茶化されても、誤魔化さない。 まっすぐぶつかって。 だってまだ、 一番大事な一言を伝えていないから……
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