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縁側
目が覚めると私は縁側のような場所にいた
莉乃「……ん…」
慌てて首と額に手を当てた…すると
芽依「おはよー、新入りさん」
声が聞こえた方向に振り向くとそこには綺麗な黒髪を後ろで結わいた私と同じくらいの女の子がいた。
莉乃「わわっ!ビックリしたぁ…」
芽依「ごめんごめん、脅かすつもりはなかったんだけど…」
莉乃「ううん、大丈夫…それにしてもここは?」
芽依「綺麗でしょ?気温もちょうどいいし空気も澄んでる…ここでこのままボーっとしてるとすぐ眠くなるんだよねぇ…」
莉乃「あー…分かる気がする…」
現実離れした心地よさに思わずうとうとしてしまった
芽依「ごめん、まだ寝ないで!」
莉乃「え?」
芽依「色々と説明したい事と訊きたい事があるの。あ、名前言い忘れてた、私は芽依」
莉乃「えっと、私は莉乃」
芽依「よろしく、莉乃。さてと…莉乃も状況を知りたいだろうし、まずここがドコか説明するね」
紺色のフリルスカートの中から1枚の紙を芽依が取り出し読み上げる
芽依「…えっと…ようこそ死後へ」
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