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芽依「えっと…まず後ろにあるのが居間」
後ろを振り替えると10畳程のそこそこ広い居間があった。
莉乃「わぁ…お婆ちゃんちみたい!」
芽依「へぇ…そうなんだ」
莉乃「って言っても殆ど覚えてないけど」
芽依「テキトーに言ったんだ…」
莉乃「テキトーじゃないよ!…なんとなくだよ」
芽依「それをテキトーって言うんだよ…で、左がキッチン、右が玄関とトイレとお風呂場と洗面所」
莉乃「随分省略したね」
芽依「本当の事だもん、見てみる?」
そう言われ芽依ちゃんの後をついていくと確かに洗面所とお風呂場は一緒で、トイレと玄関が別々にあった
芽依「ね?」
莉乃「…うん、ホントだ」
芽依「あとは各々の部屋だね」
居間に戻り芽依ちゃんがその場で佇んだ
莉乃「部屋も何もここ居間だよ?」
芽依「まぁ、見てて」
空中に右手を芽依ちゃんがかざすと周りに4枚の扉が突然現れた
莉乃「わわっ!!」
突然現れて思わず私はしりもちをついてしまった
芽依「大丈夫?確かに最初ビックリするよね」
莉乃「う…うん……これは?」
芽依「これは各部屋に繋がる扉、最初は1人で住むつもりだったらしいから1つしか部屋を作んなかったんだって、次第にもう1人増えて部屋の取り合い始まって仕方なしにこれを作ったらしいよ」
莉乃「作ったって…この様子だと増築したとかじゃないよね?」
芽依「うん、増築するには色々と面倒な事になるから別空間に部屋を作ったの、それでここが莉乃の部屋ね」
左上の扉を開けると空気が…世界が変わったみたいだった、真っ白な壁真っ白な床、真っ白なソファー、なにもかもが真っ白な部屋が私の視界に飛び込んできた
莉乃「…綺麗…」
芽依「でしょ?でもすぐ飽きると思うよ、もし飽きたら私に言って、模様替え手伝うから」
莉乃「ホント!?」
芽依「まぁ、一応そういう系の学校通ってたからね、とりあえず今のこの白い部屋がデフォの状態、ちなみに部屋の規模だったらここは異空間だからそれなりに動かせるよ」
莉乃「…思ったんだけどさ、これってかなりのオーバーテクノロジーだよね?」
芽依「莉乃って難しい言葉知ってるね…まぁ、今の地球の技術力じゃ到底出来ないだろうけど、この死後の世界だったら簡単に出来ちゃうんだよ」
莉乃「魔法みたいな感じ?」
芽依「どうなんだろ…まぁ、そんな所じゃない、識が詳しいかも後で訊いてみたら?」
莉乃「そうなんだ…あ、聞くで思い出した!芽依ちゃん私に何か訊きたい事があったんじゃないの?」
芽依「そういえばそうだった…その…言いたくなかったら別に良いんだけどさ…莉乃の死因って何?」
莉乃「死因?」
芽依「そう…あ、いやさ、死後の世界の定番みたいな質問なんだけどね!…ホント嫌なら良いんだよ言わなくて!」
莉乃「自殺だよ?」
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