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芽依「…そうなんだ」
莉乃「芽依ちゃんは?」
芽依「……私は…」
???「芽依ー、いるー?」
芽依「っ!いるよー!!」
外から声が聞こえた途端、血相を変えて芽依ちゃんが玄関に向かって走っていく
━━━
玄関口
神楽「どうしたの芽依?」
芽依「あ、いやその…お帰り神楽さん…」
神楽「?ただいま」
芽依「あ、そうだ新しい娘入ってきたから後は任せた!」
足早に自分の部屋へ逃げ込む芽依
神楽「え、ちょっ!!荷物くらい運んでよ!」
玄関先で困惑する神楽の前に莉乃が現れる
莉乃「あ、良かったら運びましょうか?」
神楽「あら、ありがとう!貴方が芽依が今言ってた新しい娘かな?」
莉乃「あ、はい!莉乃って言います」
神楽「私は神楽、ここの管理人だよー」
莉乃「そうだったんですね!てっきり芽依ちゃんが管理人さんかと…」
神楽「あの娘は私の代理みたいなモンだよ、ほら…あと一人が自由人だから…」
莉乃「識さんの事?」
神楽「あ、もう知ってるんだ」
莉乃「はい、さっき逢って…あの、識さんが言ってたんですが、ここは天国にも地獄にも成り得るって聞いたんですけど…」
神楽「うーん…そうかもね…何人もここ出てっちゃったし」
莉乃「えっ!?」
神楽「出ていっても何も変わらないのにさ…」
座椅子に腰掛け小さくため息を溢す
莉乃「…何があったんですか?」
神楽「…ずかずかと踏み込んでくるねぇ…まだ初日なのに…」
莉乃「あ…つい気になって…ごめんなさい」
神楽「大丈夫だよ、こう言うのは早い内に言った方が楽だからね、後で言うとこっちが騙してた感じになって心苦しいし…でも、その前に莉乃ちゃんの死因を教えてくれるかな」
莉乃「あ、はい自殺です」
神楽「何の躊躇いなく言ったね」
莉乃「はい、特に隠す事でもないかなって」
神楽「まぁ、死んでるしね…どうして自殺したの?」
莉乃「苛めですね、靴に画鋲入れられたり便器舐めさせられたり、あと爪剥がされたり」
神楽「…誰かに相談はしなかったの?」
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