図書

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莉乃「ちょっ…芽依ちゃん?」 2F 芽依「…ここが参考書のフロア、赤本とか資格習得本とか自己啓発本とか…というか死んでる私達にはもう関係ないと思うけどね、この階…」 ━━━━━ 3F 芽依「…ここが、歴史書とか古文書が並んでるフロア…識さんはこの階にいるはずだけど…まだ掛かりそうだね……で、腑に落ちない顔してるけど?」 後ろを振り返り、黙りこくる莉乃を見つめる 莉乃「…腑に落ちない顔は芽依ちゃんもでしょ?」 芽依「……ま、莉乃からどーぞ、何が聞きたい?」 突き放すような冷たい口調で莉乃に問い掛ける 莉乃「……私が死因答えた時どうして逃げたの」 芽依「………決まってるじゃん…そういう奴が嫌いだからだよ」 莉乃「…」 芽依「……私の死因…まだ言ってなかったね…病死したの、大腸がんで余命宣告されてさ」
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