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リナ
「お姉ちゃん!」
「リナー!来てくれたの!」
「…アポなしで、しかも朝から来るな!」
バカなのか?まだ出勤前の時間なんですけど?しかもドア勝手に開けるな。
レナの妹、リナが俺は大嫌い。
「うるさい。ねぇ、もうすぐ産まれる?」
「さぁ、どうかなー?リナ、学校は?」
「大丈夫。お姉ちゃんが仕事してないから、私に仕事増えちゃったよ」
クソガキが。お前なんぞに仕事できるのか?俺を無視したあげく、勝手にソファーに座ってる礼儀知らずなやつなんですけど?
「リナなら嬉しい!トムにやっちゃだめよ?」
「わかってるって」
「おい。帰れ」
「お姉ちゃんと話してなにが悪いの?いちいちうるさい」
「学校行けよ!学生だろ?なにしてんだよ」
「ふん!私、ただの学生じゃないのよ?モデルしながら学生してるのよ?」
「それが?偉いってか?は?」
「私、忙しいの。あんたにはわからないと思うけど?」
「…てめぇ、そんな顔で仕事できんのか?たいして美人でもないくせに」
「ちょっと正夫!そんなこと言わないでよ~。リナは仕事どのくらいあるの?」
「大丈夫。学校もあるし、通うの大変だから近くに住むことにしたの」
「そーなの?リナったら、偉いー」
レナに撫でられてニヤニヤしてんじゃねーよ。
「だったら家帰れ」
「お姉ちゃんが心配で来たのに。なにその態度」
「ガキは寝てろ」
「なによそれ。お姉ちゃんは大変なのに、あんたはほったらかしにしてんでしょ?最悪」
「もーやめなさい!リナ、ゆっくりしてってね」
「いやだめだ!こいつ居座る気だ!あ!引越しもまだしてないんじゃね?ありえなー」
「は?勝手なこと言わないでよ!」
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