episode260 復讐の計画②

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それにしても。 九条さんと出て行けなんて言ったくせに。 僕に見張りをつけてこんな写真まで撮らせていたなんて——。 「お願い……お兄様……僕に話させてっ……」 「話?できるもんならしてもらおうじゃないか!」 「だって……こんなんじゃっ……アアッ……!」 汗で滑る身体は繋がったまま 僕は仰向けにされ 「言えよ。言いたいことがあるなら、さあ言え!」 「アア……」 傲慢で尖った瞳に見下ろされる。 一糸まとわぬ王様の 凛々しい肩幅から引き締まった胸筋へ僕は細い指を這わせた。 「お兄様は……本当に僕を愛しているんだね……」 「何だって?!」 「ンンッ……!」 怒りに任せた一突きで僕の身体が弓のように撓る。 それでも薄い笑いがだらしなく開いた唇から零れた。 「だって……嫉妬して出て行けと言ったり……なのに僕を見張って……後追い……あなただって……僕の後追いばかり……」 シーツの端を掴む。 指先まで快感で痺れていた。
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