episode260 復讐の計画②

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「どうしてなの?どうして私が……!」 大勢の民衆の足音と囚われる女王の残像。 まさに栄華を極めたアントワネットの叫び。 「連れていけ——徹底的に取り調べろ」 僕を抱いたまま 凍てついた声が言った。 「許さない!私にこんな仕打ち……許さないわよ……征司!」 そして女王は引きずられてゆく。 「毒を盛ったんだ……恐ろしい女」 「あの娘はもともと信頼できる人間じゃないさ」 「見てよ、美しいと思っていたのに鬼のような形相」 野次や皮肉の言葉に塗れて。 僕が細々と立ててきた復讐の計画なんて。 真の権力者の手にかかればこんなにも簡単なもんなんだ。 まさかギロチン台にかけるのか? そこでふと歴史の教科書を思い出す。 ギロチンにかけられたのは アントワネット一人だっただろうか? いや違う。 だとしたらまさか——。
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