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剣を構え、突撃…鍔迫り合いからの一撃。オレとハワードは一進一退の攻防を繰り広げていた。影夜のスーパーコンピュータのアシストもあって、ペガースに与えられている限界稼働時間の制約はなくなっている。 だからこそ、オレは全力で挑めるわけだし……勝ちにいかなきゃいけない!残った者の果たすべきことは、先にやられたヤツの無念を晴らすことだ! 『絆と思い……この二つだけでこれほどまでの力を出せるとは。さすが、最強のプレイヤーと言われただけのことはあるようですね。』 おかしい……オレと元軍人の……それも大佐クラスの人間のスペックが互角なわけがない! 隠し玉に気を付けろ…蒼天馬宙! 『アンタ軍人なら、包み隠しするのはよくないと思うぜ?』 『あくまでもこの世界で騎士であろうとするか。ならばこちらも…奥の手を出させてもらおう……アクセストゥ……ヴェルシオン!』 オレの予想は全て当たる……今回もそうだ。今まさに目の前で戦っているコイツもまたオレの予想内でありながら予想外の力をぶつけてくるつもりか。 クーゲルは目を禍々しく光らせ、間接のあちこちから青白い火花をあげた。背中には青色のグラデーションがかかった翼が生えた。 次の瞬間、それはオレでさえ目視するのがやっとなくらいの速さでオレに襲いかかってきた。 動きはさっきまでの訓練されてきた手練れの動きなんかではなく、完全にAIがやるような無駄がひとつもないものに変わっていた。 『ぐっ……自分のコネクトメイルにAIを積み込むなんて…ふざけたことしやがって!……がっ!』 『物は使い様………よく聞くだろう。私はそれを素直に実行したまでだよ、蒼天馬宙。』 『だからって…自分が産み出したものをそんな容易く他者に扱わせて…動きのよさを見せられて悔しくないのかよ!』 『感情のないものに悔しさを募らせるなど愚の骨頂!』 バゴォォォォン! 『くそぉっ……まだだ!まだ……終われない!』 『力の差は……決定的でなければならない。力無き者よ、無力さを悔い……未来永劫消滅せよ!』
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