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オレはペガースごと地面に叩きつけられた。当然、ペガースはメイルブレイクした上……オレも急に左胸の辺りがものすごく痛くなってきた。 『痛いだろう…苦しいだろう……それが、ゲームオーバーの証だ。さらばだ………臨海市の英雄ども!』 何………だと……瑠菜、ごめん………そっちには帰れない…… ―現実、黒木診療所2F― 「クソぉぉ!」ガァァァァァン……… 俺はまた助けてやれなかった……どうしていつも俺ばっかこんな目に遭わなくちゃいけないんだよ!ふざけんな……ごめんよ……馬宙。 俺はベッドで酸素マスクを付けた馬宙の姿を見て、悔しさを滲ませていた。そりゃもうすごく悔しい……免許はなくても、俺はアイツらの医者でありたかったのに…その思いがこの結果を招いた。 どうしろってんだよ……尽くせる手なんかある分けねぇよ! 「影夜くん……ヒロくんはどこにいるの?」 「アイツなら……そこで寝てるよ。たぶん、二度と目は開かないだろうよ。」 「えっ………ヒロくんに何があったの?」 「俺にも分かんねぇ!」 その時、私のカバンのチャックがゆっくり開いて、中からラピスちゃんが顔を出して来た。 『あの……私を倒れている四人のギアに接続していただけませんか?私なら、ヒロお兄さんが倒れてしまった原因を探れるかもしれません!』 なるほど…ラピスならアンドロイド、もとい元メインプログラムだったから、各種ギアからの情報を処理できるかもしれない! 早速俺は彼女と四人のギアを繋げてやった。いつものようにラピスは目を閉じて早速解析し始めた。 『検索が完了しました……おそらく四人は脳に一時的な負荷をかけられています。その他の障害としては全身に毒が回っています。神経毒と思われますが、かなりの強さです。』 ほう……外も中もがっちり固めてぶっ潰したってところか。だが、オレを甘く見てもらっちゃ困るねぇ。 俺はとりあえずラピスに接続してあるケーブルを全て外してやると、そのまま特効薬の製作に取りかかった。 「ラピス…お前の能力を見込んでひとつ頼んでもいいか?」
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