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『何でしょうか?』
「場所は指定しない…仮想世界で今ぶっ倒れてる奴を探してやってくれ!」
『分かりました……やれる範囲でやってみます!特効薬の製作、頑張ってくださいね…影夜お兄さん。』
お兄さん呼ばわりされるとむず痒くなるのは置いといて……やるかぁ、久々に。
「お前さんの方こそ、昔みたいに何でもできるわけじゃなくなったんだ。無茶はするなよ!」
俺は小指でラピスとグータッチを交わした。へへっ、無免許医の腕がなるぜぇ。
―その後、コネクティアース―
ここは……コネクティアース、でしょうか?サイバーアースと限りなく似ていますが、おそらくサイバーアースではないでしょう。
『……キミもここに来たんだね。』
「えっ、誰ですかあなたは?もしかしてこの世界の管理プログラムですか?」
『プログラムっていうのは間違いではないけど、管理プログラムかと言われると違うよ。』
そもそもなぜ鳥の姿をしてるんでしょうか?もしかして、私よりも高位のプログラムはみんなこんな姿なんでしょうか?
「あの~失礼なことをお聞きしますが、なぜ鳥の姿をしてるんですか?」
『それが……ボクにもさっぱり分からなくて。気づいたらこの姿になっていた、とでも言うしかないんですよ。』
「そうでしたか…あ、自己紹介がまだでしたね。私はラピス…元サイバーアースの管理プログラムです!今はただのプログラムの端くれですけど。」
『ボクは……コスモシア。どこの世界にも属さない、それこそただのプログラムです。』
「では、どうして私たちはここに来てしまったのでしょうか?アクセスコードを間違えてしまったわけではないはずですし……」
『ボクも自分がどういった存在なのか、まだ理解できてませんし…どうやってここへ来たかも覚えてません。よければ、共に行動しませんか?』
「それは名案ですね!では、私の肩に乗ってください。常時翼を動かすのは大変でしょう?」
『わざわざボクのために……ありがとうございます、ラピスさん。』
…ヒロお兄さん、待っててくださいね。
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