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「週末のデート、忘れてないといいんだけど…」 『私が思うに、ヒロお兄さんはルナお姉ちゃんとの約束は破らないと思います!だから、元気出してください、ルナお姉ちゃん!』 本当にいい子だよ、ラピスちゃん! ―臨海西中学校2-E― 「あら、今日は自由登校の期間中なはずでは?なのにどうしているんですか、遊真くん?」 水色の髪を下ろしてマフラーを着けた女の子……志愛が話しかけてきた。彼女はオレの親友で、よく登下校を共にしてるんだ。 っていうか、むしろこっちがそれを聞きたいよ志愛! 「実は……教室で少しやり残したことをやりたくってさ。」 「そ、そうですか……まあ、私は恥ずかしながら補習対象者になってしまったので来ただけです。あと、補習対象者じゃないからと言って、何でも許されるわけじゃないのを忘れないでくださいよ!」 「分かってるよ!」 ……この前新太からもらったUSBメモリを学校の自分用のパソコンで調べたくて来たのが本来の理由なんだけどね。 さっそくオレは自分の席でパソコンの電源を入れ、新太からもらってきたメモリを差し込んで、その中に入っていたファイルを見た。 そこにあったのは、〈COSMOSIA(コスモシア)〉という聞いたことも見たこともない謎のプログラムがに存在しているという情報と、そのプログラムが何なのかということだった。 とりあえずオレは課題とか補習はないけど、年明けすぐに臨海市の私立高校の受験に向けて対策勉強をすることにした。……本当はパソコン見ながらやるものじゃないけどね。 ……思えば、あの世界で起きていたことは全部本当のことだったし、今こうしてオレと志愛が互いに会って話せてるのもある意味あの世界での戦いがあったからかな。 「電子機器の画面を操作しながら勉強……相変わらず器用でバカですかあなたは?それとも何ですか……少し勉強ができない私への当て付けですかぁ!?」 「なっ……また人聞きの悪いことを…!そもそも赤点とった志愛が悪いんだろ?」
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