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「言いましたね……いいでしょう、年明けの学年末テストで互いの学力を競いましょうか!そもそも遊真くんは二学期の中間テスト全ての科目で私に負けていたじゃないですか?」 「それで図に乗るから赤点なんてとるんだよ。あと、オレ受験勉強するから勝負なんかできないって。」 「へぇ……逃げるんですか?私に負けるのが怖いんですか?」 「分かったよ…その代わり、負けて泣いてもオレは一切っ…謝らないからな!」 ……我ながら何をしてるんだ。志愛の挑発なんて子供臭くて乗ったら負けなのに。 その後志愛は補修が実施される教室へ向かったので、オレはそのまま帰ることにした。 ―帰宅中― 〈COSMOSIA〉……臨海市統括ネットワークシステムに組み込まれていない、謎多きプログラム。〈ロードオブコネクティア〉……今年の四月にリリースされるも、徐々に不具合が見つかったことで大打撃を受けたVRMMOゲーム…そのサーバー内でらしきものが発見された、か。 何にせよ、何もわからないものにハイそうですか、とか興味ある、とかで突っ込んでいくわけにはいかないよね。 「あの……さんですよね?」 誰だ……この人?何でオレの名前をフルで知ってるんだ?明らかにこの人、怪しい! 「そうですが……オレに何か用ですか?」 「いやぁ……君があの〈ロードオブコネクティア〉の事件を解決した〈琥珀の斧使い〉ですか。…手合わせ願おうか!」 黒いフードを被ったその男は、フードと影で見えなかったけど、耳の辺りが光っていたということは……ライブギアを起動させている! オレも慌てて後ずさりしながらそれを着け、電源を入れた。オレはVRの世界はまだしもARの世界は不慣れなんだけどな。 ガギィィィン……バチバチ 「何者だ……あなたは!そもそもなんでライブギアを持ってるんだ!あれは来年まで出荷・販売停止になってるはずだぞ!?」 「分かってないねぇ英雄さんよぉ…オレたちは臨海(ここ)の人間じゃないんだよ。」 何だって……じゃあ、どこの人だっていうんだ?
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