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「悪いが……オレは雇われててな。仕事はさせてもらうぜぇ!」 キィン…… 「しまった……斧がっ…!?」 斧を弾かれて無防備となったオレに突きつけられた……剣ではなく銃の先端だった。しかもその男はニヤリと笑みを浮かべ、何の迷いもなくその引き金を引いた。 ―その後― 「何とか冬休み初日で全ての赤点を消せました………遊真くん!?」 何があったの……なんでこんなところで倒れてるの!? 「志…………愛………げろ。」 遊真くんは多分「逃げろ」と言おうとしたのか、それらしき言葉を発したあと、意識を失ってしまった。 ―黒木診療所― 「おお、やけに可愛いやつが来たかと思ったら急患かよ。それも本日二件目と来たか。で、嬢ちゃん、そいつの状態について何か知ってるか?」 「えっと……腹部の辺りを抑えたまま、気を失ってて。」 おいおいこんな偶然ありかよ……さっき陽輝が運ばれてきた時もこんな感じだったぜ。 「話は分かった…あとは任せな。大丈夫、コイツは何があっても必ずお前さんのとこに帰してやるさ。」 「はい、ありがとうございます先生!」 さてと……どうしたもんか。今朝からの凶兆が当たりつつあんのか?新太からも馬宙の野郎からも何の音沙汰もない。 ……一体何の騒ぎだってんだコラ。 ―その頃、電脳研究組織〈NEO SPHERE〉研究所― 「やあ、君たちの到着…待っていたよ。」 「こちらこそ、こんな素晴らしいクリスマスプレゼントを用意していただき、感謝の限りです…ミスター上門(かみかど)。」 ウィィン…… 「ハワード大佐、ご報告があります!〈太陽の剣士〉および〈琥珀の斧使い〉への劇物攻撃、完了しました!」 「それはご苦労……引き続き〈蒼海の騎士〉と〈緑風の剣聖〉を探し、やれ。」 「サーイエッサー!」 「話をそらしてしまいましたね……場所を移しましょうか。」 ……こうも簡単に入れてしまうような街が存在していたとは。せいぜい楽しませてくれよ、英雄たちよ。でなければ、クリスマスを楽しめはしないからな。
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