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―〈NEO SPHERE〉オフィスルーム― 「おお、こんなところがあったとは…さすがですね、ミスター上門。それで、なぜ市外からわざわざ我らを召集したのですか?」 「私は気に入らないんだよ……彼らが。だから、彼らよりも格段に強い君たちに彼らを殲滅してほしいんだよ。私の計画の実行にあたって、彼らほど邪魔な存在はいないからね。」 「そういうことでしたか……てっきり、コンピューターを破壊してくれと依頼されるかと思いましたよ。」 「そんなことは依頼しませんよ。公が騒ぎますからね。私はね……影から崩壊していくシナリオが見たいんですよ。そのために、この街を管理するネットワークシステムの中枢部にあるプログラムをシンギュラリティに到達させました。」 なるほど……自我を持った管理プログラムか。面白い…是非とも利用したいものだな。 「では、我らの好きなように動ける範囲内で彼らの息の根を止めて見せましょう。」 「よろしく頼みますよ……ハワード大佐。」 いるのだろう……蒼天馬宙。貴様との手合わせ、待ち遠しい限りだ! ―その頃、黒木診療所― コイツらの口をこじ開けて何とか唾液を回収できたし、血液もとって調べてみたが……やはり、かの有名な連中のお出ましか。 「影夜さん……ちょっといいですか?あの…陽輝さんがここに運ばれてきたから見に来たんですけど。」 「シグか……いいぜ、お見舞いは歓迎だ。彩花は一緒じゃねぇのか?」 「はい、実は…体調があまりよくないみたいで。」 あのバカ……無理して俺を手伝おうったってそうはさせねぇって言ってるだろ。 「さっさと連れてこい…俺が診てやる。手一杯なところだが、病持ちの奴はほっとけねぇ。」 「は、はい……分かりました!」 頼むぜ、新太、馬宙。陽輝と遊真はもうゲームオーバーになっちまったからよぉ! ―その後― 「ご……ごめんね、影夜。こんな忙しそうなときに体調崩しちゃって。」 「気にすんな、だいたいお前体弱いだろ?せっかくだし休んでけ。」 もう、幼なじみなのに冷たいんだから。
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