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「こ、コイツらは………まさか……ギルド〈KRONOS(クロノス)〉……のメンバーだと。」 ギルド〈KRONOS〉…それはかつて、俺の活動していたギルドだ。そう、俺がUNIONSに入るまでの間身を置いていた“影の組織”。 俺はここの人間として、UNIONSの内部崩壊を誘発したりその他のギルドを壊滅させたりしてきた。それだけじゃない…俺は一医者の一人息子として禁忌極まりないことを繰り返した。 ……後に俺と馬宙の二人で組織の全てを壊滅させたが、まだこそこそと生き存えていたか。 今度こそ俺の手で引導を渡してやる!覚悟して待ってろお前ら……名前を変えたからって中身が一緒なら意味がないってことを教えてやる! ―馬宙の家― ピリリリリ…ピッ! 「お、おう……どうした、影夜。こんな夜分にどうしたんだ?」 「悪いな……夢を見る暇はないと思え。」 久しぶりだなこのセリフ……ってことは、何かヤバいことが起きたのか!?それとも…これからか!? 「詳しく聞かせてくれ、影夜。一体オレたちの周りに何が起き始めてるんだ?」 「お前…ギルド〈KRONOS〉を覚えてるか?そいつらの生き残りが集まって、さらには元軍人の奴らまでもが集った結果できた組織…それが今回の事件で暗躍していた〈CRISIS〉だ。」 〈KRONOS〉はとっくに滅ぼしたって思ってたのに……まだ生きてやがったってのか! 「オレにできることがあるなら手短に教えてくれ、頼む。陽輝を守れなかったぶん、やらせてくれ!」 「そう言うと思ったぜ……いいか、この電話が切れたら今すぐ黒木診療所の地下に来い!そこで奴らを迎え撃つぞ!」 「影夜……分かった、やるからには全力だ!サポートは任せるぜ!」 「ああ…任せられ……た!」ツーツー オレは親に気づかれぬように自分の部屋の窓から屋根伝いという形で家を出ると、街灯の少ない団地内を駆け抜け、黒木診療所へと向かった。 陽輝をあんな目に遭わせた奴ら……〈CRISIS〉。オレはアンタらを絶対に許さない!
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