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スキル「エロい」を手に入れました
足のつけ根のきわどい部分に彼の隆起したものを覚え、みのりは一瞬肩をちぢめた。だが、動きを止めた黒い影にしっかりとうなずいてやる。
「だ……大丈夫。いいよ、お願い」
本当はまだ少しだけ怖かったが、ここで逃げたら女がすたる。女子高育ちは一にふんぎり、二にクソ度胸だ。影は思い切ったように、固いものを奥に押しつけて来た。みのりはぎゅっと目を閉じた。
彼の熱いかたまりが、みのりの割れ目の先にある敏感な部分を刺激する。ぬれた感触の切っ先をゆるゆるとこすりつけられて、みのりは小さく息をついた。さっきのようにつながる位置を探しているのかと思ったが、どうもそうではないらしい。
みのりの反応をたしかめながら、しつこく屹立の先端でとがった肉芽を押しつぶす。刺激を与えられるたびに、体の奥がきゅうっとしまる妙な感覚を掘り起こされ、みのりは鼻から息をもらした。
「んッ……ん、は、やめ……!」
思わず「やめて」と言いかけて、影が傷つくかと口を閉じた。だが、影はほくそ笑むようなどこか余裕のある態度を見せると(どこから出て来たその余裕は)、何度も興奮しきったものを入り口に押し当てて来る。
だんだんずうずうしくなる動きにみのりは唇を噛みしめたが、確実にわき上がって来る焦燥感にあらがえない。
その時、ぴちゃぴちゃと水音を鳴らす接着部分に気がついて、みのりは自身に唖然とした。自分の口から甘いあえぎが勝手にわき出てしまうのを、信じられない思いで耳にする。
──こりゃ完全にビッチだよ。まいったな、こんなことで目覚めちゃうなんて。
みのりは今まで自分のことをどちらかと言えば女らしくなく、大ざっぱでガサツな人間だと何となく思い込んでいた。
クラスの中でも雄々しい方で、バレンタインデーは空手部の後輩にのきなみチョコレートをもらうくらいだ。だがその性格とは裏腹に、出るべき所はそれなりに出ている体はどうやら敏感らしい。新たな自分を発見し、みのりは頭をかかえたくなった。
だが、そんなことはおかまいなしに影はみのりを開発して行く。今まで以上に大胆に肉塊をはざまにこすりつけ、密着している粘膜を甘い動きで融合させる。
「あ……も、もう──!」
じらされている状態にどうにも耐えきれなくなって、ついにみのりは自分から怒張に股間をよせて行った。言葉などよりよほど素直なみのりの嫌らしい反応に、影が嬉々とした様相であらためてみのりの上に乗る。
再度唇にキスを落として甘い空気を高めた後、影は確認するようにみのりの秘部へ指で触れた。奥へ通じる入り口を念のためさぐっているようだ。
周到な準備のやり方に、今度こそはと意気込む彼の熱い思いが透けて見える。指先でひだをむき出しにされ、みのりは羞恥に顔をそむけた。
「もうやだあ……! はやく──」
涙交じりのみのりのおねだりに、影があわてて剛直の先端を開かれたはざまにあてがった。いじりまわされ、びしょびしょになった泥濘が切っ先に吸いついてしまう。
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