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ドキドキする。
いつもずっと一緒にいるのに。
傍にいて、って言ったらいつだって抱きしめてくれる距離にいるのに。
それでもやっぱりこんな時はドキドキしてしまう。
進むにつれて増える音が曲を盛り上げ、気持ちも高揚する。
二人が奏でる音が重なるのが楽しくて、わたしも玲君も笑いながらちょっと競うように音を鳴らして顔を見合わせた。
音が、止まる。
玲君の手が私の手と重なったところで、そのまま掴まれた。その手がグイッと引き寄せられて、腰を抱かれる。
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