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絡めていた舌がゆっくりと離れて、最後にそっと唇を離す。
玲君の瞳が妖しく揺れて、ドキッとした。
これは、反則級の芳香。
選ばれし大人の男のみが持つ色気。
「咲希」
にっこりと微笑む玲君に私が思わず「はい」と応えると。
「僕は、今夜は〝お仕置き〟する、と決めて帰ってきました」
マズイです。
気まずさに逸らそうとした顔が掴まった。
「さっきも言いましたね。僕は少々怒っているんですよ」
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