・宮坂あずさの表と裏は・

11/11
前へ
/11ページ
次へ
さてさて、昼休みや。 え、時間が飛びすぎ?知るかそんなもん。 「光ぅ〜、一緒に食堂行こぉ〜」 「ん、よっこいせ」 ご老人かよ、お前。 サッと腕を絡めるとん?とこちらを見てきた。 ああ、いつもこんな事しないもんね。 今日は毬藻を近づけないためだよ。 ま、気にすんなよ、とバチンっとウインクするとぎゅっと両目を瞑る光。 「それじゃ、行こっか。」 「うん!」 そして二人で歩き出す。 あ、そうそう出木杉くんは隣の席の爽やか男子篠宮くんと一匹狼気取りの木城くんを虜にしてたよ。 授業中に真面目に眼科探してたら怒られた。解せぬ。 ん? え、なにそれ。 ウインク?ウインクですか旦那?え?(時間差) え、光がさっき両目瞑ったんウインクやんな!? 萌えたじゃねーかイケメンウインク。 と一人悶えているとどこからか声が…。 「わぁー、ついに付き合ったのかなあそこ!」 「えっ、なにあれ、やっぱあそこ付き合ってたの!?」 「あの二人ほんとお似合い…」 ん?誰かカップルになったんか?? キョロキョロと見渡すがそれらしい姿は見当たらない。 「…嘘だろ……」 「今日はやけ酒だ!」← おい金持ち、法を犯すな。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

264人が本棚に入れています
本棚に追加