82人が本棚に入れています
本棚に追加
帰りたくない
「凜、これからはずっと一緒にいような」
自分の想いを伝える事が出来た悠斗は凜の小さな手を繋ぎながら月に照らされた2人並ぶ影を見ながら家と向かう。
余計な言葉なんか必要ない、繋がれた手の温もりを感じ薬指の指輪の輪郭をなぞった。
凜の家へと続く道へと近づいてくると一歩一歩と進むのが遅くなる凜に「凜?」どうした?と問いかける。「私…まだ一緒にいたい…」俺の顔を見上げ切なげな顔をする。
俺はふっと短い笑い含み「うちに来るか?」その言葉に凜はぱぁと花が咲いたような笑顔を見せた。
最初のコメントを投稿しよう!