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目が覚めたら
ある朝、目が覚めると尻の穴に異物を突っ込まれていた。
ぐっぽぐっぽ、じゅぷぬぷ、ぐじゅり……とおかしな水音を伴うそれは、混乱する俺を無視して動きを繰り返す。
「…………人のケツ穴に何してくれてんの、鳴海」
「あ、おはよう鈴。もちろん気持ちの良くなる朝の運動だけど何、もしかしてあんま気持ち良くない?」
「全然。気持ち悪いしとりあえず抜け」
「えっやだ、俺まだイってないし」
「知るか。さっさと離れろよ変態!」
「あふんッ」
「げ」
またか、こいつ人の中でイきやがった。
しかも変態って言葉でとかやはり本物だな、前から知ってたけど。
それよりどうしてくれるんだ。
理不尽にも朝から他人の精液を注がれなきゃならない俺の直腸の気持ちが、お前には分からないのか。
百歩譲って仮にこれが他人じゃなく自分の精液だったとしよう。ああ、それなら今より少しはマシか?
という珍妙な考えも、うつらうつらする意識に薄まり――。
「えっ、鈴また寝ちゃうの? 遅刻するよ?」
「……」
「鈴、学校~!」
「…………ぅ……」
繋がったままの場所をユサユサ動かされる度に、例の水音がうるさい。
静かにしろよ鳴海、俺は眠いんだ。
(鳴海side)
うっわ本当に寝ちゃったよ、鈴。
眉間にしわ寄ってる……ははっ。
目が覚めたら自分が男に犯されて、遅刻しそうで、とにかく割と大変な事態だってのに何で寝れるんだろ。
ホント鈴って変だよね。
「鈴~早く起きないとまた中に出しちゃうよ、俺。それでもいいの~?」
「………………ん……」
いいよね、ダメって言われなかったし。
それに鈴の中、熱くてトロトロなのに、ぎゅううって締め付けが凄い。
これで本当に不感症なのかなぁ、っていつも思うんだけど。
ヒクヒク動きながら絡みつくそこを擦るように出入りすれば、揺れ始める鈴の腰。
起きてると全く反応しないのに、意識が無い時だけは気持ち良さそう。ここもちゃんと勃ってるしね?
「……ぁん……」
「!」
やば、今のめちゃくちゃ可愛い。
しかも普段なら絶対聞けない鈴の喘ぎ声一つでイきそうになるとか、何これ。
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