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桜恋
桜舞い散る季節に
あなたを初めて見かけて
もう一年経つね
いつのまにか
心の中でどんどんあなたの存在が
大きくなってた
友達でもそばにいられるだけで
いいって思っていたのに
どんどんあなたに近づく度に
もっとあなたに近づきたくなる
同じ風景を見て
あなたがどんな風に思うのか知りたくて
どこか一緒に行く機会が増えてきた
まだ言えない自分の気持ちを
最近になって持てあましてる
ねえ 本当の気持ち伝えたら
あなたはどんな顔をするの?
冗談にして笑い飛ばされちゃうかな?
それとも真剣な顔して
重く受け止めてしまうのかな?
一歩進めたい距離を保ちながら
まだ手もつなげないまま
去年見た桜をまだ覚えてて
あの場所に誘ってみたくなった
「桜が咲いてるからお花見でも行かない?」
さりげなく普通に聞こえるように
気を使いながら誘ってみる
「僕もあの場所は好きなんだ」
その言葉に胸がキュンとした
私はなんでこんな彼の一言に
一喜一憂したり
すごく好きになっちゃったりするんだろう?
自分でも馬鹿みたいって思うのに
すごくすごく好きになってしまう
二人にとってお気に入りの場所を訪れて
桜が満開でスマホで
たくさんたくさん写真を撮った
「ここはね、
去年もとってもきれいに咲いていたんだよ」
あなたが言った言葉に
また私と同じこと思ってたってうれしくて
そんな小さなことに運命を感じて
胸がキュンとなる
あなたと一緒に見ることができたから
ますます桜が好きになりそう
舞い散る桜に酔ったみたいに
心臓のドキドキが止まらなくて
初めて勇気を出して
あなたの手を握った
「温かい手だね」
そう言って笑ってくれたから
ようやくあなたに近づけた気がした
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