その頃の怪盗m

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その頃の怪盗m

 怪盗mは自宅にある鏡の前で、入念にリップクリームを塗っていた。艶めく唇を確認し、満足げに頷く。 「さあ、準備は万端よ。  待っててね、私の王子さまたち!  私のこの熱いKissで、若返りの呪いを解いてあげるわー!」  意気揚々と、酒をばらまいたイケメンたちのもとへと向かった怪盗m。しかし残念ながら、それは徒労に終わるのだった。  なぜならーー  みな何だかんだ、大切な人のKissで、もとの年齢に戻っていたから。  お粗末様でした。
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