答えは「而」

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答えは「而」

公立N中学。 公立だから、頭の良い人も悪い人も、運動ができる人もできない人も、カワイイ娘もそうでない人も、カッコいい男良(こ)も、そうでない人も色々。 若い俳優が教師役をやる民放ドラマの教室のように洗練された容姿の生徒ばかりなんてあり得ない。中学校の普通の女の子ミキ。 ~明日は国語のテスト~ 「明日どうしよう」 「ミキちゃんは大丈夫だよ」 「そんなことない、全然だよ あーどうしよう心配 」 「私もどうしよう レ点とあの一、二って何あれ?」 「私も。あれってレのとこ飛ばして下から上で、 一、二は二は読まなくて一が出たら二に戻るだったよね。」 「そうなんだけど、やり方はなんとなくわかるけど レレレになってたりとか、そこに一二が出てくるともうダメ」 「うん、うん私も」 「あと、あれ何」 「あれ?」 「そう、あれ あれ だから、あれ」 「あれ?」 「そう、あの雨みたいな、あの雨の点々がないみたいな、一書いて 、ノ 、片仮名のノ書いて柵みたいな」 「うん分かる わかった わかった、あれでしょ、あれ。」 「そう、そう、あれ」 「あれね、一ノ柵・・・皿?さくの木へんのない そう、そう、一ノ柵ね」 「ハッハッハ、そう、そう、一ノ柵、あれ何?」 「うん、私も分からないけどあれは読まないんだよね」 「何で読まないのに出てくるの」 「ほんとだよね」 「もうどうしよう」 「私の方がどうしようだよ」 「そんなこと言っていつもマッキーは分かってるし」 「そんなことないない。全然分からないよ。『子曰、「由、誨女知之乎。知之為知之不知為不知。是知也。」』と一緒だよ。でわからない事は分からないもん。」 「えっ?なんて言った?」 「『子曰、「由、誨女知之乎。知之為知之不知為不知。是知也。」』って、 きちんと知っていることを知っているとし、きちんと知らないことは知らないとしなさいってことだよね」 「そうなの?ワケわかんない」 「待って、もしかしたら違うかも どうだっけ」 「わからーん」 「私は漢字だけ頑張る。レ、一、二は捨てる」 「だねー 私も漢字だけは覚える」 国語にしても仲の良い友達からは一目おかれるミキであった ~続く~
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