introduction

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着替えて出てくると、 「カホの前では隠しとけよ」 と念を押された。返信のメッセージを送りながら短い返事をする。 「お前、まだそんな事続けんの?」 「断った。跡が消えるまでやめとく」 「もうやめとけよ」 ユウジの顔は切なげで、心配されてんのかな、と思うと胸が疼いた。 それからユウジは姉ちゃんの遺影に手を合わせてから、姪っ子の寝ている寝室に入っていった。
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