77人が本棚に入れています
本棚に追加
ホテルの部屋の明かりはついたままだった。
顔が見えなくなるからとか何とか言ってた。
ジョンは本当に趣味が悪い。
ジョンというのはもちろん渾名だ。Hated John。初めて会った時に聞いていた曲だが、今日日嫌われ者と化している警察官のコイツにはピッタリの名だ。本名は聞いたけど忘れた。セックスするだけの関係だから覚える必要もない。
「頑張るねえ」
ジョンは妖艶に微笑んだ。
それはこっちの台詞だ。
俺のナカに突っ込んだまま、動きもしないで胸やらアソコやらを弄んで、もう何分たっただろう。ギリギリまで追い詰めるくせに、イキそうになると手を緩めてくる。
みっともなく乱れて強請るのを期待しているに違いない。
そんな変態野郎の容姿は腹が立つほど整っている。
ほどよく筋肉がついた身体に、女みてえな焦げ茶色の目、形のいい唇がエロい。
甘いマスクという形容がピッタリな貌が俺を見下ろす。
最初のコメントを投稿しよう!