衰弱

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「……神様って、とてもSっ気が強いみたいでね。一思いにヤらずに、じらしてくるの。ほんと、いやになっちゃうわ。」 女は乾いた声でそう言って笑うと、苦しそうに咳き込んだ。 Kは咄嗟(とっさ)にベットに近づき、思わずそっと彼女の手を握り、背中を擦った。 その手首には、細い傷が何本も刻まれていた。
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