出会い

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出会い

時計を見ると、もう昼の12時を回っていた。 冷蔵庫から冷凍のうどんを取り出し、スープに混ぜ、なんとなくテレビをつけながら事務的に食事を済ます。 左下の子宮辺りが痛み、定期薬に加え頓服の鎮痛剤を飲む。 時計の針が1つ、また1つと進むごとに、確実に病魔が自分の体を蝕んでいくのが彼女には感じられた。 歩くことも、少しずつ苦痛になってきていた。
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