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「綺麗・・・。」
「まだ少し明るいけどそれもまたいいよな。」
「うん。」
悠馬もソファに座る。
「・・・あのさ。」
「ん?」
「俺とお前が組んで仕事するって決まってからすぐ新貝達と飲みに行った時、俺とお前は対極で、磁石のS極とN極みたいなもんだって言ったの覚えてるか?」
「言ってたね。」
「思うんだけど、『対極』って、『相入れない2つのもの』ってことだけど、でも『対』ってついてるし、2つでセットなんだよな。お互いが存在してないと成り立たないっていうかさ。」
「そうだね。真逆だからこそ、お互いから学ぶことがあるもんね。」
「・・・それに、磁石のS極とN極ってひかれあってくっつくだろ?」
「あ・・・うん、そうだ。」
「・・・目つぶれ。」
「は?何?急に?」
「そんで両手のひらくっつけて出せ。」
「え~っ!?怖いんだけど!虫とか乗せないでよ!?」
「そんなことすると思うか?」
「あんたならやりかねない・・・ちなみにセミの脱け殻とかもダメだからね!」
「んなことしねーから早く。」
真海がぎゅっと目をつぶり恐る恐る両手を出すと、少し間があってから、手のひらの上にひんやりした固いものが置かれた。
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