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プロローグ
真っ黒な雲が空を覆い、真っ白な雪が降る。私はゆっくりと息を吐くと、真っ白な息になる。こんな寒い冬の日に外を出ているのは私ぐらいかな。
今日は小さい頃からよく遊びにきている近所の小さな公園に来ていた。子供用の遊具と砂場がある。寒いからか誰もいない。
私はブランコに座る。お尻が冷たい。思わず、身震いした。ゆっくりと漕ぎ始めるものの、風が冷たい。掴んでいる鎖もとても冷たいけど、構わず漕ぐ。
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