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〜ここは日本と言う所らしい。〜
「まず、ここの国の名前は?」
「日本と言います。」
「に、にほん…。じゃあ、あれはなんだ?」
俺は空を飛んでいるモノを指す。まるで鳥のような物体。
「あれは飛行機ですね。」
「ひ…ひこうき……?しょ、詳細を頼む。」
「えーと、人をいっぱい乗せて違う所に行く為の乗り物です。時間は掛かりますが。」
「な、なんだと…。この世界はどうなっている…!!この世界の名前は…!!!」
「え、えっと。ち、地球…??」
「ち…きゅう……。俺は、こんなところに住んでいないぞ…。そ、そうだ。ジャパズ王国を知っているか?」
俺は焦っている。今、ヤバいと思っている。ヤバい。マジでヤバい。
俺は、どうしてこんなとこに居る?思い出せない。経緯が分からない…!!!
「し、知りません。そんな国この世界にありませんし………。 」
「は………?魔法も、魔物も居ないのか…ここ?」
「そ、そんな異次元な…。居ませんよ!!」
ヤバい。とてもヤバい。ここは日本とか言うところらしく、魔物も、魔法もない。
いや、俺が願った通り…なのでは?魔法も魔物もない、平和な便利な世界……。
「そ…そう……か。」
「ところで貴方、お名前は?聞いてませんでした…」
「俺はハレイ。あんたは?」
「ハレイさんですね。覚えました。えーと、私は 友莉“ゆうり”です!」
こいつは友莉と言うらしい。俺はこいつと組んで、この世界を知ろうと思う。うん。拒否権は多分こいつには無い。だって俺が助けたんでね。
「じゃあ、俺と組もう。この世界の事をまだ知りたい。付いて来い友莉。」
「えっ…は…はい!了解です!!ハレイさん!!」
俺は、この日本という国、この地球という世界。この国の仕組み。全てを知ってやろうと思っている。本当は辛い。面倒。でもそうしないと帰れない。
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