〜俺にとっての公園〜

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〜俺にとっての公園〜

俺は今、公園という所の椅子に座っている。 辺りをぐるりと見渡すと、大人から、子供まで遊んでいた。その中では子達(こたち)が走り回っている。賑やかで、心清くなる。 「なーぁ、友莉。ここって、公園って言うんだよな。子から大人まで遊んでいい場所…。すげえな。」 「なにが凄いんですか?私からしたら普通で、何が凄いのかが分からないのです。教えてくれませんか?ハレイさん。」 「具体的に、だな。んー、俺んとこは、公園には年齢制限がついていて、子が遊べる所に大人が着いていく時は、…んーとな、あー。窓で区切られてるんだよ。んで、その窓の内側は色々遊べるのがあって、窓の外側から見守るんだ。ま、そんな感じで、こんななにも区切られてないのなんて見ててすげえなって思うわけ。」 「はぁ。年齢制限…。何ででしょうかね…?」 「昔は無かったんだぜ。こんな感じだった。けど、何年前だかに大人が子を大量に殺したんだよ。そっから改良が始まって…って感じだな。あんま深くは知らないんだ。」 「そうなんですか。とても残酷ですね。でもそれで、人の安全が守れられるのなら良いのでは?」 「…まあなー。俺はどうでもいいけど。」 「でもまあ、俺は……妹とここの公園で無邪気にまた遊んでみてーなぁ。」 「妹さんが居るのですか??」 はっ、俺はなんてこと言ったんだ。ま、まあいいや、答えてしまおう。答えても何にも損にもならないから。 「お、おう。妹がな!昔まだ区切られてない頃はめっちゃ両親と遊んだぜ。めっちゃ…楽し…あ、あれ?目から涙が……」 「へ!?えっ、どうしちゃったんですか!?」 「はは、多分、思い出し泣き…だよ。俺、両親も亡くして、妹は行方知らずなんだ。」 「そう…なんですか。ごめんなさい……。変なこと聞いて。」 「別に大丈夫だ。思い出しただけ。なーんにも悲しくねーぞ。」 悲しくないわけがない。いきなり両親は亡くすわ妹は行方知らずになるわ。俺独りだったんだぜ。 しかも変なこと聞いてごめんなさい?いやいや、俺が妹がいたって言っちゃっただけだし、友莉のせいではない。でも言葉に出せない自分が憎い。 俺にとって公園は、家族の絆を結び直す大切な場所だったのに。
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