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ざっと風が吹き、女性の髪がかき上がる。
ヒロキ、その女性の額を見た瞬間、声をあげる。
ヒロキ「あ!ミカ!?」
ミカ「そうよ、分からなかった?」
ヒロキ「うーん、綺麗になったよね。すぐには分からなかったよ」
肩をすぼめるヒロキ。
うふふ、とミカは嬉しそうに微笑む。
ミカ「あたしはすぐに分かったわよ」
ヒロキ「俺はきっと変わってないんだろうね」
ミカ「そんなことないよ。カッコよくなった。でもあたしならヒロキが何歳になってもすぐに分かるの」
ヒロキ「そう?あ、でもミカのそのおでこの丸みは変わってないよね。そこで気づいたよ」
ミカ「何よそれ、誉めてるの?」
ヒロキ「誉めてるよ。なかなかそんなに美しいカーブを描く女性はいないよ」
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