0人が本棚に入れています
本棚に追加
夕暮れの街
夕暮れの街。
堤防の上の路をヒロキが歩いている。
ふと立ち止まるヒロキ。
ヒロキの前方に河を眺める髪の長い女性。
女性は涙を流している。
ヒロキがその女性の傍らを通り過ぎようとしたとき、女性はヒロキの方に顔を向け、大きく目を見開いた。
ヒロキ、咄嗟に立ち止まる。
女性、ヒロキに顔を近づけ、じっと見つめる。
ヒロキ「あ、あの…」
女性「ヒロキ………ヒロキじゃない?」
ヒロキ「え…あ、そうだけど…」
真っ直ぐな女性の視線にたじろぐヒロキ。
女性は人差し指の甲で涙を拭い、にっこりと微笑む。
最初のコメントを投稿しよう!