待っているのに…

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……… 駅の改札口近くにある時計を見ると もう直ぐ7時になろうとしていた 予約していたお店のことが 気になっていた 予約は7時 電話を掛けてみる ♪〜♪〜 『お電話ありがとうございます。 ジラソーレです。』 「もしもし? 予約していた一ノ瀬ですが…」 一ノ瀬とは彼の名字 彼がかなり前から 事前に予約してくれていた 『一ノ瀬様ですね? 先ほど遅れると 連絡いただいておりますが?』 「そうですか? 分かりました。 ありがとうございます。」 『はい、 後ほどお待ちしております。』 私は電話を切った 少しだけホッとした 駿真(しゅんま)が連絡してくれたんだ… それなら教えてくれても良いのに… スマホを見る限り 駿真からは 電車に乗ってるとか 連絡無し… お腹空いたなぁ… 立ちっぱなしで 足も痛い… 来たら絶対に怒ってやる! そう思っていたら バタバタと音がして 誰かが近づいて来た… ……… ※ジラソーレとは… イタリア語で向日葵という意味です
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