ふたりで…

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……… ずっと歩いて行くと 前方に キラキラと光る イルミネーションが 見え始めて来た 穴場な感じで カップルも沢山は居ない 「わぁ…綺麗だね?」 私が言うと 「…だな。」と駿真(しゅんま) 光のアーチの中を ふたりで歩きながら 「私…今日のこと ずっと忘れないよ。」と言うと 「俺も忘れない… 写真撮っておく?」 駿真がスマホを出し 写真を撮った 「どう?」 「うん、良いね! 後で私に送って?」 「忘れるといけないから 今送っておく。」 駿真は直ぐに送ってくれた 「ありがとう。」 「うん…緋奈(ひな)? 寒くない?」 私の頬に触れる手は 何故か温かい 「大丈夫だよ。」 「少し冷たいな? 少し歩いてから 帰ろうな? 風邪引いたら大変だから。」 「…うん。」 私たちはイルミネーションを 見ながら歩いた そして 駅まで戻り ロッカーに入れていた お泊まりセットを持って 電車に乗り 駿真のアパートへと向かった… 「家に帰ったら 直ぐに風呂の準備するから 緋奈が先に入れよ?」 「うん…ありがとう。」 もう直ぐ… 駿真のアパートに着く 何だか擽ったい感じがした 駿真のアパートには 何度も行ってるけど… お泊まりは初めてだから… ………
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