ふたりで…

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……… アパートとに着くと 「寒みぃ…寒みぃ…」 と駿真(しゅんま)が部屋へ先に入り エアコンを付けてくれた 「ちょっと待ってて? 風呂やって来る。」 駿真はバスルームへ行ってしまう 私は荷物を端っこに置き コートを脱ぎ ハンガーにかけてから いつも駿真と座ってる ソファに腰掛けた シーンと静かな部屋 少しずつ部屋が温まってくる とにかく…緊張 だって…キスより先が初めてなんだから 怖いのもある 駿真に嫌われたら ブンブン… 頭を横に振った 付き合った人は いたけれど… キスより先は無い… ドクン…ドクン… 心臓の音が 聞こえてしまうんじゃないかと心配だ 「緋奈(ひな)?」 駿真が戻って来た 「…ん?」 ちょっとだけ 声がうわずってしまう 「寒いの?」 コートを脱いでからソファにかけ いつものように 隣に駿真が座って来た 「ううん…寒くないよ。」 「もしかして…緊張してるの?」 うっ… 「違う…」 私はそっぽを向くと 抱きしめられて 更にドキドキが増した… 私の心臓…大丈夫?! ………
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