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「い、嫌っ……」
でも嫌は嫌ではなくて……
直人も分かっているから、刺激を与えることを止めはしない。
気持ちいいのか、苦しいのか……分からなくなる。
「もう……許して」
違う、もっと……もっと欲しい。
聞こえるはずのない声を聞き取ったかのように、指も使って刺激を加えられた。
下から聞こえてくる淫らな音が、直人の指の動きに合わせて漏れてくる。
やだ……もう無理……
今度は本音だった。
口からひと際大きな声が漏れる。
荒く息をしている私の手首から、直人がリボンを解いた。
「ごめん。でももう少し我慢して」
大丈夫と伝えたくて、上手く力の入らない手で直人の顔を包みキスをする。
「あまり煽らないで。優しく動けなくなる……」
「いいの……もっと欲しいから」
深く深く身体を繋げられる……
時計の針が十二時を過ぎても、直人が私から離れることはなかった。
END
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