ー 白 ー

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一瞬何が起こったのがわからなかった。 (え?) 思った瞬間にドキドキが一気に高まるのがわかる。 私の右手を右手でとった彼は、左手を左手で繋ぎ、そのまま私のポケットに突っ込んだ。 彼「本当だ、あったかい。」 私の背中と頭に彼の体重が乗っかる。 彼は私を後ろから抱き締めた。 私はドキドキが止まらず、酔っぱらっているせいかその雰囲気に一気に呑まれた。 それはタクシーが来るまでのほんの数分間の出来事だった…。
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