戻れない私

ー 白 ー

私は手を差し出した。

さっきより冷たくなってる。

私「本当に冷たいですよ？」

冷たくなった手をもう少しでも温められる方法は…。

自分が突っ込んでいたポケットに目がいった。

本当に特に何の気なしの一言だった。

私「ポケットあったかいですよ？良ければ入れます？」

聞いた私がバカだった。

彼はどんなことを思ったんだろう…

私の手をとり私は向いていた方向と逆の方向を向いていた。