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プロローグ01 女との出会い
妻が他の男に抱かれた
ただそれだけのことなのに、
どうしても許せない
自分の魅力が相対的に低く、
それと同じだけ
妻の自制心も絶対的に低かったという
それだけのことに
どうしようもなく許せない
自分勝手な自分がそこにいた。
果たして、
後悔することに何の価値があるのか。
仕事と同じだ。
適正な慰謝料を要求して、
新しい生活をまた始めればいい。
むしろ、やっと独り身に戻れる理由ができたと思えば、慰謝料分、得をしたんじゃないか?
妻が誰の腕に抱かれようと、
妻が誰に愛を囁かれようと、
妻が誰を選ぼうと、個人の自由だし、俺にはどうしようもなかったんだよ。
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