02+++破滅、喪失、そして。

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+++++ 「やめて!来ないで!一人にして!!」 あたしは、流れてくる声に苦しみ、頭を抱える。 耳をふさいでもその声は脳裏に響いてくる。 「どうして逃げるの?貴女は今、貴女から逃げているのよ?」 逃げる……あたしは逃げてなんかないっ! 「貴女が力を解放した理由は私には分からない。だけど覚えておいて。 死んだって、何も良いことは無い。それだけは覚えていて。」 ……死んだって、良いことは…ない…? 「もう一度、やり直そうという気を確かにもって。 それだけでもいい。彼はきっと、貴女を心配しているわ。 待ってくれている。だから…応えて…」 声のトーンが変わった?なんだか、優しい声…。 恐る恐る振り向いてみると、そこに居たのは……。 +++++
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