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「やめて!来ないで!一人にして!!」
あたしは、流れてくる声に苦しみ、頭を抱える。
耳をふさいでもその声は脳裏に響いてくる。
「どうして逃げるの?貴女は今、貴女から逃げているのよ?」
逃げる……あたしは逃げてなんかないっ!
「貴女が力を解放した理由は私には分からない。だけど覚えておいて。
死んだって、何も良いことは無い。それだけは覚えていて。」
……死んだって、良いことは…ない…?
「もう一度、やり直そうという気を確かにもって。
それだけでもいい。彼はきっと、貴女を心配しているわ。
待ってくれている。だから…応えて…」
声のトーンが変わった?なんだか、優しい声…。
恐る恐る振り向いてみると、そこに居たのは……。
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