6.微妙に間違えちゃう日本語

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◆『笑顔がこぼれる』 正しくは『笑みがこぼれる』。 『こぼれる』って『あふれ出る』的な意味でしょうから、そういう点からいうと確かに『顔』はこぼれませんよね。なるへそ。 ◆『明るみになる』 あっ、どこかで書いたような💦 正解は『明るみに出る』で、隠されていた物事が明るいところに出て明らかになる、ということです。(あ、ちょっと混乱w)良く考えると間違えないと思いますが、何気なく書いているとウッカリ間違えそうです。 ◆『荒げる』 「よすだは怒りのあまり声を荒げた」 何もおかしくないような気がいたしますが、この場合『(あら)げる』は間違い。正しくは『(あら)げる』です。放送業界では「荒げる」のほうが聞き取りやすいため、そちらを使うことも認められているようです。 ◆『汚名を晴らす』『雪辱を晴らす』 雪辱は大丈夫だと思いますけど、『汚名を晴らす』は使っちゃっていたような。 まず『雪辱を晴らす』は『雪辱を果たす』が正解。 『雪辱』という言葉には『恥をそそぐこと。特に勝負などに負けて受けた恥を、次に勝つことによってそそぐこと』という意味があります。漢字に詳しい方なら、『そそぐ』=『雪ぐ』と書くこともご存知でしょう。 ですから、『雪辱を晴らす』だと二重表現になってしまうんですね。フムフム。 じゃあ汚名はどうするのさ? こちらこそ、(そそ)ぎましょう! 『汚名をそそぐ』もしくは、『汚名返上』『汚名回復』。『汚名挽回』は『名誉挽回』と混同され、間違いとされてきましたが、現在では載せている辞書もあるそうです。
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